Thursday 10 January 2013

しずかな日々

このまま今年は暖冬?と思ったらそんなわけはなく、土曜日には雪が降るとかなんとか・・・。

10月末に日本に帰った時に買ってきた30冊近い本ももう20冊以上読んでしまったので、心に留めておきたい本をここに書いておきます。

椰月美智子さんの「しずかな日々」ですが、タイトル通りとっても静かに話しは進んでいきます。
おじいさんの家で過ごした主人公が、その時のことを思い出していくという。

風景とかその時の描写がすごくリアルに思い浮かべられて、自分が体験したことがあるようななんか懐かしい感じ。
小学生の時の夏休み。
聞こえてくるセミの声と、全身からたらたら流れる汗と、むわぁーっと熱された畳の部屋で昼寝したこと、ラジオ体操に毎日行っていた時の
夏の朝の感じ。
そういうまさにしずかな日々のことをとっても丁寧に書かれていて、本書を読み終わって本を閉じた瞬間に懐かしさがわーっとやってくる感じでした。

私の小学校の時の夏休みといえば旅行してた記憶ばっかりですが、肝心の旅行で行った場所での出来事はあんまり覚えておらず・・・。
まぁ楽しかった思い出ばっかりやから良いですよね!親には申し訳ないですが。

そして、ラジオ体操と言えば私が小学校5年生の時の登校班の班長が我が家の裏の家の人で、夏休み前のミーティングみたいなやつで
黒板に「ラジオ体操の集合場所: 俺ん家の隣の隣の公園」と書いたのを強烈に覚えている私。
私にとっても「私ん家の隣の隣の公園」だったのでなんとなくしっくりきたのでしょうか。
人間て変なところをピンポイントで覚えてるもんですね。

みんな大人になって忘れていくこういう大事な時間をもう一回丁寧にさらってくれるようなこの本。
夏にまた読みたい一冊になりました。

 
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