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Thursday, 12 November 2015

The Miniaturist

Jessie Burton著の「The Miniaturist」を読み終えました。
最近読んだ本のことを書いてなかったのですが、読んでなかったわけではなくて話をまとめようという気力がなかったので・・。
でも自分用の記録のためにも書いておこうと思います。

舞台が1686年のアムステルダムで、私の想像力が乏しくて読み始めは読めるかな~と思っていたのですが、知らぬ間にものすごい話に引き込まれました。

主人公は18歳のNella。
アムステルダムで富みとカリスマ性のある商人であるJohannesと結婚する。
Nellaの思い描いていた結婚生活とは程遠く、Johannesと、義理妹のMarinとメイドと使用人との生活。
ウェディングギフトにとJohannesがNellaのために購入したドールハウスと、そのドールハウスを飾る家具や人形を作るミニチュアリストから送られてくるものに秘められたストーリーと真実。
ミニチュアリストとは誰なのか、何の目的でNellaに人形などを送ってくるのか、Johannesの秘密、Marinの秘密・・・。

最後の最後は驚きの連続で、終わりました!
Jessie Burtonのデビュー作らしいですが、ストーリー性がすごいので物語の世界に浸りたい方にはおすすめの一冊です。


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Thursday, 6 August 2015

Circle of Friends


Maeve Binchy著の「Circle of Friends」という本を読みました。
最近読んだ本のことを書いてなかったのですが、これはかれこれ1ヶ月ぐらい前に読み終わっていてそこから暑くて英語の本を読む気にならず和書を何冊か読んでたりしているうちに若干忘れていました(汗)

今年に入ってRoald Dhal氏の本ばっかり読んでいたので、ここらで休憩してまたもや相方の推薦図書です(笑)
舞台は1949年アイルランドのKnockglen(実在しない場所ですが、お話の中では郊外の町ってことになっています)から始まります。
主人公はBennyとEveという二人の少女とその周りを取り囲む家族や友人、二人の住む町Knockglenの住人達。

お店を営む父親を持つ比較的裕福な家庭のBennyと両親を亡くし修道院で育ったEveが育った環境の違いを超えて親友になり、その後Dublinの大学へ進む二人にさらに新しい友人が生まれ、あらゆるドラマが生まれるという、ものすごく簡単に要約するとそういうお話です。

各登場人物の心の動きが細かく書かれていて、どんどんシーンが変わっていくのでとにかく話にのめりこんでいけました。
洋服の描写とか町の様子とかも細かく書かれているので、頭の中でその場所に行った気になるぐらい。

最後の方の話の展開は意外でしたが、登場人物が増えて色んな人の視点で話が進んでいくので想像力を働かせて本を読みたい方にはぴったりです。

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Wednesday, 17 June 2015

Boy


またしてもRoald Dahl著の今度はオートバイオグラフィー(著者は否定していますが・・)「Boy」を読みました。
著者の幼少期の実話です。

結構淡々と事実を書いてあるのですが、何でこんなおもしろいんやこの人の人生って思う。
まぁ、Roald Dahl氏は1916年生まれなので、今とは違う時代だったわけですが、その時代のイギリスでの学生生活ってそんなのだったのかという驚きの連続です。
著者のお母さんの出身地ノルウェーにホリデーに行くシーンとか、近所のお菓子屋さんでの話などいたずらが若干過ぎるのではと思うけれど・・・。

さ、今年に入って結構たくさんRoald Dahl氏の本を読んだので、この辺でちょっと休憩中。

今読んでる本もかなり面白いので、読み終わったらまた紹介したいと思います。
最近また読書熱が上がってきて電車で行き帰りに夢中で読んでいて、時々自分がどこにいるのかわからなくなるぐらい本の世界に没頭中です。

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Monday, 18 May 2015

The Wonderful Story Of Henry Sugar And Six More


Roald Dahl著の「The Wonderful Story Of Henry Sugar And Six More」を読みました。
またしてもRoald Dahl著です。
最近疲れているのか、複雑なお話を読む気分にならず・・・
王道でみんなから愛されているRoald Dahlの本なら間違いないということで読み続けています(笑)

この本はタイトルの「The Wonderful Story Of Henry Sugar」を含むショートストーリーが7作品収められています。

どれも少し不思議で、なんとも言えない終わり方をするのですが、タイトルストーリーの「The Wonderful Story Of Henry Sugar」はまさにWonderful Story。
出だしはHenry Sugarの貪欲な人柄が全然好きになれなかったのですが、物語が進むにつれてなんとも心温まる終わり方をします。

あと「The Swan」はイギリスの田舎の風景を思い浮かべながら、イギリス人の少年達が駆け回ってる姿を思い浮かべながら読めるとっても描写が美しいお話でした。
ちょっと残酷なシーンも多いのですが、タイトルストーリーに続いて印象深かったお話です。

この本のショートストーリーは幼児向けではなく、ティーネージャーから大人が楽しめる内容で、ショートストーリー集なので、一話一話は長くないので読みやすいかと思います。

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Friday, 24 April 2015

George's Marvellous Medicine & The Twits


今年に入ってからずっとRoald Dahl氏の本ばかり読んでいます。
少し前に読み終わっていた「George's Marvellous Medicine」と「The Twits」ですが、どちらも短いお話なので1日~2日で読み終わりました。

「George's Marvellous Medicine」の方は私はこのお話の終わり方に納得いかなかったというか、ひどい!と思ったのですが、Roald Dahl氏の本を激しくお勧めしてきた英人の同僚に言わせると
「She deserved it」と。
えーーー!!
あまり話しの内容を書くとつまらないので書きませんが、Georgeがいろんなものを鍋に入れてるシーンはなかなかうへぇーっとなりました。

そして、「The Twits」の方は爽快な終わり方でした。
悪者は激しく悪者として描かれていて、子供の本っていうのはこうやって善悪とかを学んでいくのやなと思った作品。
Quentin Blake氏がイラストを手がけていますが、この「The Twits」の方は特にMr TwitとMrs Twitの描写が何かもう夢に出てきそうなぐらい恐ろしくて(笑)イラストとともに楽しめました。

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Thursday, 19 March 2015

The BFG


Roald Dahl著の「The BFG」を読みました。
Roald Dahl読もうと思うねんけど、何がお勧めかと聞いたところ英人の同僚が激しくお勧めしてきたこの本を。

タイトルだけ見て、タイトルの意味がさっぱりわからなかったのですがこのお話は「The BFG=The Big Friendly Giant」と、孤児院に住むSophieとのお話。
この本に登場しているSophieは、著者の孫のSophie Dahlがモデルとなっているそう。

やさしいBFGとSophieの会話を読んでいると二人のことがすっかり好きになってしまいます。
BFGの「僕は教養がないから」なんて言いながらしゃべるしゃべり方、(特にI isとかHuman Beanとかいうちぐはぐ英語)がものすごくツボで、かつジャイアントの国の食べ物や飲み物の名前、恐ろしい9人のジャイアンツの名前のネーミングの仕方もRoald Dahl天才やなと思いました。

相方に言われるまで知らなかったのですが、Steven Spielberg監督が現在この話を元に映画を製作中だそうで・・・
私はやっぱり想像力をかきたてられる本が好きなのですが、映画がどうなるのか見てみたい気も。
一体あの恐ろしい名前の9人のジャイアンツを一体どうやって表現するのでしょうかね。

イギリスらしさが見えるお話で、今のところ読んだRoald Dahlの本の中では一番好きなお話になりました。

さ、次は何読もうかな。

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Wednesday, 4 March 2015

The Fib

George Layton著の「The Fib」を読みました。
Fibとは日本語にするとしょうもない嘘みたいな感じの意味です。

こちらも子供向けの本で、主人公も子供なのですが、大人の私が読むと子供の世界を覗いている感じでした。

短いお話が一章ずつ完結しますが、タイトルになっている「The Fib」はなかなか爽快なお話。
子供の時に、人を騙したり傷つけるつもりはないけど口からぽろっと出たとっさの嘘にフォーカスが当たっていてなんとももどかしく、ハラハラするのです。それでいてこのお話は夢があるというかなんと言うか。

さらさらっと読める本なのですが、読み終わった後はちょっと切なくて懐かしい。
お勧めです!


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Saturday, 31 January 2015

Matilda

Roald Dahl著のMatildaをようやく読みました。
イギリス人の知り合いや相方からもとりあえずRoald Dahlは読んどいた方が良いと言われ続け、読む本が途切れたのでやっとやっと読めたという感じ。

本書と同タイトルのミュージカルも良いという噂を聞いて、ミュージカル見る前に絶対読まねばっと意気込んでおりました(とはいえ、ミュージカルを見に行く予定はまだないのですが)

本当はCharlie and the Chocolate Factoryから読もうかと思ったのですが、映画やミュージカルで物語を知ってしまっているので今まで話の内容を知るのを完全拒否していたMatildaを。

ま、子供向けの本なので挿絵もあって340ページ程と短いので3日ぐらいで一気に読みましたが、久しぶりに話の続きが気になっていつまでも読んでいたいと思える本。

普段英語の本を読むのが気が進まない方や、英語の勉強中の方にも是非お勧めしたい本です。

英語で掛け算ってこうやるのか、と。

最近なんだか疲れていて難しい本を読む気になれないので、しばらくRoald Dahlの数ある本の中からいろいろ読んでいこうかな。
彼の書く物語の世界で現実逃避したいと思います(苦笑)
今年はもっと本を読むぞー!


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Thursday, 22 January 2015

The Goldfinch

Donna Tartt著の「The Goldfinch」をやーっと読み終えました。
最近読んだ本の紹介してませんでしたが、去年の秋からあまりにも忙しく(頭の中が)英語でストーリーを消化できない感じやったのでしばらく日本語の本ばっかり読んでいて、ようやく頭の中がひと段落着いたので洋書の読書再開!
しかーし!Kindleの罠・・・この本めちゃめちゃ長い・・・なんと880ページ。
結局3ヶ月ぐらいずっと読んでいたと思います。

この本もまたしても相方の推薦図書だったのですが(笑)、電車で読んでる人をよく見かけました。

主人公はTheodore Deckerという青年。
ニューヨークに住んでいて、ある日学校を停学になり呼び出しをくらい、母親と一緒に学校へ向かう途中ミュージアムへ立ち寄ったところから全てが始まります。
この小説のタイトルである「The Goldfinch」はCarel Fabritiusによる絵のタイトルで、この絵がストーリーの中心に。
本の出だしのシーンの意味が最初わからなかったのですが、最後まで読んでもう一度最初に戻るとあのシーンかと納得しました。
最初から最後までTheoの孤独と、この「The Goldfinch」の絵の意味をずーっと考えてしまう内容。

主人公はもちろん、登場人物の一人ひとりをどんどん好きになるぐらい描写が細かく電車で読んでいると本の世界にすっかり飛んでいっていました。

自分の記録用に話の概要を書いておきたいところですが、ここで私の日本語の表現力でまとめられるぐらい簡単なお話ではないので・・・是非読んで頂きたいなと。

"Life is catastrophe."

"We can't choose what we want and don't want and that's the hard lonely truth."


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Wednesday, 20 August 2014

Nipple Jesus

今日の帰りは地下鉄が永遠に遅れて、座りっぱなしの時間が長すぎてお尻が痛くなる現象が起こってすっかりやる気をなくして帰ってきましたが、
乗り換え駅で、3番線が先発ですっていうアナウンスがあったので3番線に乗り換えたら4番線が先発で、ぶーぶーみんな文句言っていたら、今度は4番線が先発だというので4番線にもう一回乗り換えたら今度は3番線が先に行ってしまうというコント状態。

そんな時こそ体を動かすべしということで帰ってすぐご飯を作って、洗濯をして、洗濯干して、明日のお弁当作ってとにかく座る暇なく動いていたらちょっと気が晴れました。

さて、Speaking with the Angelというショートストーリー集からまた一つ好きなお話に遭遇したので書き留めておきます。
この作品は読み終わって、あぁこのお話好きだった!で、作者だれやっけ?
と思ってみたらNick Hornbyだったという(笑)道理で好きな訳です。
「Nipple Jesus」というとんでもなくよくわからないタイトルですが、読むと納得。

Nick Hornbyの作品ってまさに私たちのように普通に生きている人たちに焦点があたっていて、それでいて問いかけられるような話が多い。

このNipple Jesusの主人公はバウンサー(クラブとかにいる警備をしているいかつい人)を長年していて、ある日仕事中に身の危険を感じてその仕事に価値を見出せなくなり次の職へ。

そして次に就いた職はアートギャラリーで、作品が置かれている各部屋の警備。
自分が担当させられた部屋に飾ってあった作品はイエスキリスト。
でも、近づいてみるとなんとキリストの絵は女性の胸の写真を一枚一枚つなぎ合わせてできているという。

アートとは、アーティストとは、モラルとは、人の価値観とは、何かに思い入れる瞬間とは、人生とは・・・

考えだしたら果てしないぐらいいろいろな思いをめぐらせてしまう作品です。


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Sunday, 17 August 2014

The Department of Nothing


私の大好きな作家Nick Hornbyによって編集された12作品のショートストーリーを集めたSpeaking with the Angelという本から。

Colin Firth著の「The Department of Nothing」という作品。
Colin Firthってあの役者さんのColin Firth?と思いつつも、後で調べたらやっぱりあのColin Firth氏でした。
しかも映画化もされていたとは露知らず。

ほとんどの人が「real life」と呼ぶけど本当のところ「the Department of Nothing」なんだ。
このdepartmentは一つだけじゃなくて、いくつもの小さなdepartmentに分かれている。
ブロッコリーとハドックと肉と吐きそうな白い物体で作られたthe Kitchen of Nothing。
学校はPaper Department、絶望に染まった紙があって、そこに書くこと全てが絶望的なんだ。
Waiting Room of Nothing、これは「今は無理よ」「忙しいの」「あなたにはまだ早いから」とかなんとか言われる時間・・・
と続くこの節を読んで一気に好きになったこの物語。

ショートストーリーってあの短い間に起承転結があって、やっぱり短いお話なので引き込まれるのが最後の方になって一瞬で終わるってパターンが多いのですがこれは本当に最初からいきなり主人公の頭の中が見えちゃうような感じ。

この主人公はおばあちゃんの部屋に駆け込んで、おばあちゃんから聞く物語に現実逃避しちゃいますが・・・
このthe Department of Nothingという感覚、昔自分も「別に」「普通」「何でもいい」って連発してた時期になんとなくーく感じてた世界。

この本は3ヶ月もの間哲学とはという本を読んでいた間に、どうしても違う本が読みたくなって既にスタンバイしていたもので、いろんな人の本を読みたいけれどちょっと軽いお話が良いなぁと思っていたのでショートストーリーにしたのですが、自分の好きな話にいくつか出会えたのでいくつかここに書きとめておこうと思います。

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Thursday, 31 July 2014

Sophie's World


3ヶ月もの奮闘の末、自分の誕生日にJostein Gaarder著の「Sophie's World」を読み終えました。

あーこれを通勤中に読もうと思ったのが間違いだった、と思うぐらい内容が濃いのです。

著者のJostein Gaarderはノルウェー人なので、原作はノルウェー語で書かれており、その後世界中でベストセラーとなり2011年現在で59もの言語に翻訳されて、4000万部も売れたというすごい本です。

毎回のごとく、相方によって選び抜かれた推薦図書ということで難しいのやろうなぁと軽くかまえていたのが間違いでした・・。

主人公のSophieはノルウェーに住む14歳の女の子で、ある日ポストに自分宛てのポストカードをみつけます。
ポストカードには
"Who are you?"
"Where does the world come from?"
とだけ書いてあり、あて先は"Hilde Møller Knag, c/o Sophie Amundsen"と謎のHildeという名前が。
このポストカードを受け取った直後、封筒が届き「哲学の通信講座」が始まります。
謎ばっかりのこの「哲学の通信講座」ですが、先生はAlberto Knoxという謎の人物。

この物語の出だしに引き込まれて読み始めたのですが、最初の物語の部分と最後の物語の部分を除いてはほとんどが過去の偉大な哲学者たちの思想がつらつらと書かれています。
ソクラテスやプラトンといきなり昔学校でならったような哲学者の名前がたくさん。
ヘレニズム文明からキリスト教の始まりや古代ギリシャの思想そして中世の思想。
ルネッサンス、バロック、啓蒙思想からロマン派思想までカバーしていて、しかもそれを英語で読むのはなかなかの苦行でした(笑)

でも、最後には自分にも
"Who are you?"
"Where does the world come from?"
と自問自答しそうになるぐらい刺激的な本の内容です。

この本はゆっくり腰を据えてもう一度読みたいところ。
それにしてもすごい達成感。

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Monday, 14 April 2014

Beyond the Bounty

Tony Parsons著のBeyond the Bountyを読みました。
昔洋書を始めて読み出したころ、当著者の本を読み漁った記憶があるのですが、この本はちょっと系統が違う感じです。

本書はQuick Readsシリーズの一冊ということで100ページぐらいの短いお話。

Bountyという船の船上で起こった反乱後の話で、事実に基づいた歴史小説です。
著者はかなり緻密に歴史上の事実を調べて書いたようで、会話なども真実味があるというかよく表現されていました。

人間の本性とかそいういうのが見え隠れするお話で、最後はかなり悲しい終わり方をしますがより現実味があって良いのかと。
あまり歴史小説的なものが好きではない私ですが、これは短いながらぎゅっとストーリーが詰まっていておもしろいと思いました。


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Saturday, 22 March 2014

The Night Circus


Erin Morgenstern著のThe Night Circusをやっと読み終えました。
Kindleをもらってから、Kindleで初読書。
普通の紙の本の方が気分が上がるというのは内緒です(笑)

物語のはじめはマジシャンProsperoが突然現れた娘Celiaと出会うところから始まります。
父Prosperoに不思議なマジックを教えてもらうCelia。

そして、Mr. A.Hは孤児だったMarcoに心の中に存在する幻想の世界を作り出したり、シンパセティックな魔法を教えこみます。

そして、自分達の知らない間に魔法のチャレンジにに巻き込まれているCeliaとMarco。
日没から夜明けまでだけオープンするサーカスLe Cirque des Rêvesにイリュージョニストとして入り込むCeliaと、そのサーカスのオーナーChandreshに仕えるMarco。
ルールもはっきり知らされず、対戦相手も知らされぬままサーカスでの生活が何年も続きます・・・

サーカスの中の各テントの描写がとても創造性があって、思わず自分もそのサーカスを見てみたいと思うぐらいわくわくする内容です。

最後はCeliaとMarcoのChallangeの行方とと二人を取り巻くサーカスのメンバーやサーカスがどうなっていくのかというのがいろんな人からの視点で描かれていて、久々にかなり想像力をかきたてられる面白いストーリーでした。

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Thursday, 30 January 2014

A Tale for the Time Being

Ruth Ozeki著の"A Tale for the Time Being"を読みました。
思ったより読むのにすごく時間がかかってしまったのですが・・・。

舞台はカナダの島で暮らすRuthが、海岸で封をされたビニール袋に入ったHello Kittyの入れ物を拾うところから始まります。

Hello Kittyの入れものには日記のようなノートが入っていて、それを読み始めるRuth。
本書はRuthの「今」のお話とその日記を書いているNaoの「今」のお話。

日記を書いているNaoは日本人で、14歳まで暮らしたアメリカを離れ両親と東京で新しい生活を始めます。
日本では帰国子女だからとひどいいじめに合ったり、父親が自殺を試みたり、もう生きている必要はないんじゃないかと思い詰めるNaoの日記。

Naoは曾おばあちゃんであるJikoと出会い、夏休みをJikoのお寺で過ごし、Jikoの息子でNaoの大叔父にあたるHaruki#1が第二次世界大戦で空軍の神風特攻隊として亡くなったことを知ります。
(Naoの父親が同じくHarukiなので、本書ではHaruki#1とHaruki#2と分けて書かれています)

Ruthは日記を読み進めるにつれてNaoの安否を心配し始め、海流を考えるとこの日記は東北の津波によって流されててきたのではないかという推測を立てます。

最後まで私も日記の続きとNaoがどうなってしまうのかというのがとても気になりながら読み進めました。

日記に書かれていたこと、Ruthがリサーチした内容がいろいろと最後にリンクしてあぁなるほどなという感想でした。

なかなかテーマは重いですがストーリーとしてはとても面白いのでお奨めです。


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Sunday, 5 January 2014

Angela's Ashes

Frank McCourt著のAngela's Ashesを読みました。
2013年中に読み終えたかったので最後は必死で。

舞台はNew YorkそしてIrelandへと移ります。
New Yorkで貧困状態に陥るMcCourt一家は母Angelaの故郷Limerickへと戻るのですが・・・。

dole moneyという少しのお金を施しとしてもらう父Malachyですが、そのお金をもらった日に夜中まで飲み明かし使いきってしまいます。
激しい貧困の中で、ストーブにくべる薪もなく、赤ん坊にあげるミルクもなく、パン一切れさえもないぐらいの飢餓状態。
仕事をみつけてはお酒にお金を費やしてしまい、すぐに仕事を首になってしまう父Malachy。
貧困状態で一人また一人と亡くなってしまう長男Frankの弟や妹。

クリスマスランチは豚の顔。教会から恵んでもらった家具や食料品で暮らす家族。
最後は薪がなく、家の壁を薪の代わりに暖炉にくべたり。

時代が移り変わって街全体が少しずつ裕福になってもいつまでも同じように貧しいままのMcCourt一家。
早く大人になって自分でお金を稼いでアメリカへ渡ろうという強い野望を持つFrankのとても前向きで切ない生活が描かれています。


クリスマスプレゼントにkindleをもらったので、今年も読書に励みたいと思います!

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Thursday, 12 December 2013

A Thousand Splendid Suns

Khaled Hosseini著のA Thousand Splendid Sunsを読み終えました。
最近同著者のThe Kite Runnerを読んで、新しい世界が広がった感じだったので、こちらの本も読んでみました。
(The Kite Runnerについてはこちら

話の舞台はまたアフガニスタン。
Mariamの幼少の頃の話、両親との生活を描いた話から物語は始まります。
15歳の時、30才程も年の離れたRasheedと結婚させられKabulに移り住んだMariam。
その近所に住むFaribaの娘Lailaと友人Tariqの話が平行して進んでいきます。

飢餓や、恐怖や家族や愛する人を亡くすということが隣り合わせの毎日。
たった10年前ぐらいの話なのに今の時代のこととは思えない状況がたくさん描写されています。

一夫多妻が許されるアフガニスタンで、情勢が悪化する中、その状況を逆手に取るようにRasheedと結婚させられるLaila。
彼女が大切にする人のためにMariam、Rasheed、Lailaの3人の生活が始まり、あるきっかけで母子のように愛情を深めていくMariamとLaila。

最後は希望も見えるけど途中何度も泣きそうになりました。
The Kite Runnerも素晴らしかったですが、この本もお奨めです。

ちなみに写真はめったに行かないSt.James's Parkから。

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Sunday, 8 December 2013

About A Boy

この季節になるとどうしても見たくなる映画。
あんまり映画自体見ないのですが、冬のロンドンと言えば私にとってはこれ。

元々Nick Hornby原作の本の方を先に読んでいて、本がものすごく好きだったので映画も見たという感じでした。
本が映画化されるとよくありがちな、話が省略されすぎていて映画としてはどうなん?という感はちょっとありますが、
それでも主役の男の子を演じたNicholas Hoult君がほんとにはまり役で、彼の台詞をマネして言いたくて英語字幕をつけて何度も見た記憶があります。

映画というか原作の本のタイトルである「About A Boy」の所以たる話の箇所が映画では省かれているのが残念ですが、アメリカの伝説的バンドNirvanaの「About A Girl」という曲名がタイトルの元となっています。

そして、映画の音楽を手がけたのがBadly Drawn Boyという私の大好きなアーティスト。
(最近彼のライブを見た時のことはこちら
このサントラも大好きで、秋から冬にかけてやたらと聴きたくなる一枚。
ロンドンの街歩きのお供には最高のサントラです。

普通の生活で感じるふとした感じの孤独感とか、それでも人は一人で生きてるわけじゃないんだという結構大きなメッセージがテーマになっていて
ちょっと迷いそうになった時に見たくなる一本。

No man is an island.


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Friday, 6 December 2013

The Curious Incident of the Dog in the Night-time

Mark Haddon著の"The Curious Incident of the Dog in the Night-time"を読みました。
現在National Theatre提供でこのタイトルの演劇も行われていますが、それを知ったのは本を読み始めてからでした。
この本はまた例によって本棚から勝手に拝借。

主人公はSwindonに住むChristopher。
15歳のChristopherはアスペルガー症候群で、人に触られたり、いつものルーティンから外れたりするとパニックになるという。

Christopherの近所に住むMrs Shearsの庭で、ガーデンフォークが刺さって死んでいる飼い犬のWellingtonを発見してしまうところから物語は始まります。
「Wellingtonを殺したのは誰なのか?」というちょっとした探偵めいたことを始めてから、今までの自分の中の小さな世界からどんどんと反れて行くことに困惑していくChristopher。

Christopherの心の中からの声みたいな感じで書かれた文章と、子供みたいに純粋で素直な彼の辛い気持ちとか、自分の中に閉じこもってしまう様子など、よく描かれています。

人と違っても良いんだというメッセージと、新しく自分の世界を広げていくChristopherの前に進む様子が心温まるお話でした。


今夜はクリスマスツリーの飾りつけをしながら、クリスマスソングを流して、すっかりクリスマスモード。

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Tuesday, 12 November 2013

THE SECRET HISTORY

Donna Tartt著のTHE SECRET HISTORYを読みました。

またもらった本で、どんな話なのか全く知らずに読み始めて、タイトルが意味深なのでどういう展開になるかわからず。

Hampdenという場所にある大学に通う Richard,Henry,Francis,Bunny,Charls,Cammilaの6人のお話。
Julian教授の元、古代ギリシャ語を専攻する6人。
Richardが他の5人と仲を深めていく様子、まさかその後のストーリーがそういう展開になるとはというぐらい驚きの展開です。
古代ギリシャ語を専攻する6人が時々使うギリシャ語がシークレットコードみたいになっていて、6人が共有する秘密と、
それぞれの心の闇と、徐々に破綻していく友人関係。

この本はミステリーみたいな要素も多いですが、人の心の動きがよく表現されていて、最後は涙が出そうなぐらいに悲しい悲しい物語です。


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