Ruth Ozeki著の"A Tale for the Time Being"を読みました。
思ったより読むのにすごく時間がかかってしまったのですが・・・。
舞台はカナダの島で暮らすRuthが、海岸で封をされたビニール袋に入ったHello Kittyの入れ物を拾うところから始まります。
Hello Kittyの入れものには日記のようなノートが入っていて、それを読み始めるRuth。
本書はRuthの「今」のお話とその日記を書いているNaoの「今」のお話。
日記を書いているNaoは日本人で、14歳まで暮らしたアメリカを離れ両親と東京で新しい生活を始めます。
日本では帰国子女だからとひどいいじめに合ったり、父親が自殺を試みたり、もう生きている必要はないんじゃないかと思い詰めるNaoの日記。
Naoは曾おばあちゃんであるJikoと出会い、夏休みをJikoのお寺で過ごし、Jikoの息子でNaoの大叔父にあたるHaruki#1が第二次世界大戦で空軍の神風特攻隊として亡くなったことを知ります。
(Naoの父親が同じくHarukiなので、本書ではHaruki#1とHaruki#2と分けて書かれています)
Ruthは日記を読み進めるにつれてNaoの安否を心配し始め、海流を考えるとこの日記は東北の津波によって流されててきたのではないかという推測を立てます。
最後まで私も日記の続きとNaoがどうなってしまうのかというのがとても気になりながら読み進めました。
日記に書かれていたこと、Ruthがリサーチした内容がいろいろと最後にリンクしてあぁなるほどなという感想でした。
なかなかテーマは重いですがストーリーとしてはとても面白いのでお奨めです。
ちょうど今日、別のお気に入りブログでこの本を紹介していました!
ReplyDelete装丁がかわいい!! (←そこかい)
>madさん
Delete確かに装丁が可愛いと目を引いて読もうって気になりますよね(笑)
なかなか重い感じのテーマですが、ストーリーはものすごく良いのでお奨めですよ☆