Thursday 31 July 2014

Sophie's World


3ヶ月もの奮闘の末、自分の誕生日にJostein Gaarder著の「Sophie's World」を読み終えました。

あーこれを通勤中に読もうと思ったのが間違いだった、と思うぐらい内容が濃いのです。

著者のJostein Gaarderはノルウェー人なので、原作はノルウェー語で書かれており、その後世界中でベストセラーとなり2011年現在で59もの言語に翻訳されて、4000万部も売れたというすごい本です。

毎回のごとく、相方によって選び抜かれた推薦図書ということで難しいのやろうなぁと軽くかまえていたのが間違いでした・・。

主人公のSophieはノルウェーに住む14歳の女の子で、ある日ポストに自分宛てのポストカードをみつけます。
ポストカードには
"Who are you?"
"Where does the world come from?"
とだけ書いてあり、あて先は"Hilde Møller Knag, c/o Sophie Amundsen"と謎のHildeという名前が。
このポストカードを受け取った直後、封筒が届き「哲学の通信講座」が始まります。
謎ばっかりのこの「哲学の通信講座」ですが、先生はAlberto Knoxという謎の人物。

この物語の出だしに引き込まれて読み始めたのですが、最初の物語の部分と最後の物語の部分を除いてはほとんどが過去の偉大な哲学者たちの思想がつらつらと書かれています。
ソクラテスやプラトンといきなり昔学校でならったような哲学者の名前がたくさん。
ヘレニズム文明からキリスト教の始まりや古代ギリシャの思想そして中世の思想。
ルネッサンス、バロック、啓蒙思想からロマン派思想までカバーしていて、しかもそれを英語で読むのはなかなかの苦行でした(笑)

でも、最後には自分にも
"Who are you?"
"Where does the world come from?"
と自問自答しそうになるぐらい刺激的な本の内容です。

この本はゆっくり腰を据えてもう一度読みたいところ。
それにしてもすごい達成感。

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2 comments:

  1. この本だったのですね!有名な本なのにタイトルや抜粋をそこかしこで目にするだけで私もまだ読んだことがありません。でも面白そうだな〜。哲学的な本はたとえ平易な英語で書かれていたとしても難しいですよね…。5年くらい前にSusan Sontagという人のエッセイを英語で読んだのですが、すごく哲学的でほとんどよくわからないまま終わってしまったのを思い出しました。。。(私の理解力の問題だと思いますが。(-_-) )近くにいる人が読書家だと新しい分野の本を読むきっかけが増えたり、良い刺激になりますよね。古い本回してもらえるし。笑 私もかつてそんな環境にいたこともあったのですが、今の相手は本はほとんど読まず映画ジャンキーなのでちと淋しいです…。笑 私は逆に映画に疎いのでこれはこれで助かってはいるのですが。。

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    Replies
    1. >Oneupさん
      やっと読めましたー。何度もくじけそうになりましたが(笑)
      哲学的な本は英語とか日本語とか関係なく、思想を理解しないといけないわけで・・・。いやぁ難しかった。でもストーリーの方は結構意外な展開で面白いので、まぁ頑張れました。私の相方も映画好きですが、私は映画は全然なので本と音楽の知識ばっかり若干マニアックになってきて危ないです。(社交性がない!)私は本から映画化されるパターンは本を先に読みたいタイプなので、映画を見るタイミングが益々遅くなっていくという(苦笑)さ、次は何読もうかな♪

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