Wednesday 20 August 2014

Nipple Jesus

今日の帰りは地下鉄が永遠に遅れて、座りっぱなしの時間が長すぎてお尻が痛くなる現象が起こってすっかりやる気をなくして帰ってきましたが、
乗り換え駅で、3番線が先発ですっていうアナウンスがあったので3番線に乗り換えたら4番線が先発で、ぶーぶーみんな文句言っていたら、今度は4番線が先発だというので4番線にもう一回乗り換えたら今度は3番線が先に行ってしまうというコント状態。

そんな時こそ体を動かすべしということで帰ってすぐご飯を作って、洗濯をして、洗濯干して、明日のお弁当作ってとにかく座る暇なく動いていたらちょっと気が晴れました。

さて、Speaking with the Angelというショートストーリー集からまた一つ好きなお話に遭遇したので書き留めておきます。
この作品は読み終わって、あぁこのお話好きだった!で、作者だれやっけ?
と思ってみたらNick Hornbyだったという(笑)道理で好きな訳です。
「Nipple Jesus」というとんでもなくよくわからないタイトルですが、読むと納得。

Nick Hornbyの作品ってまさに私たちのように普通に生きている人たちに焦点があたっていて、それでいて問いかけられるような話が多い。

このNipple Jesusの主人公はバウンサー(クラブとかにいる警備をしているいかつい人)を長年していて、ある日仕事中に身の危険を感じてその仕事に価値を見出せなくなり次の職へ。

そして次に就いた職はアートギャラリーで、作品が置かれている各部屋の警備。
自分が担当させられた部屋に飾ってあった作品はイエスキリスト。
でも、近づいてみるとなんとキリストの絵は女性の胸の写真を一枚一枚つなぎ合わせてできているという。

アートとは、アーティストとは、モラルとは、人の価値観とは、何かに思い入れる瞬間とは、人生とは・・・

考えだしたら果てしないぐらいいろいろな思いをめぐらせてしまう作品です。


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