Sunday 17 August 2014

The Department of Nothing


私の大好きな作家Nick Hornbyによって編集された12作品のショートストーリーを集めたSpeaking with the Angelという本から。

Colin Firth著の「The Department of Nothing」という作品。
Colin Firthってあの役者さんのColin Firth?と思いつつも、後で調べたらやっぱりあのColin Firth氏でした。
しかも映画化もされていたとは露知らず。

ほとんどの人が「real life」と呼ぶけど本当のところ「the Department of Nothing」なんだ。
このdepartmentは一つだけじゃなくて、いくつもの小さなdepartmentに分かれている。
ブロッコリーとハドックと肉と吐きそうな白い物体で作られたthe Kitchen of Nothing。
学校はPaper Department、絶望に染まった紙があって、そこに書くこと全てが絶望的なんだ。
Waiting Room of Nothing、これは「今は無理よ」「忙しいの」「あなたにはまだ早いから」とかなんとか言われる時間・・・
と続くこの節を読んで一気に好きになったこの物語。

ショートストーリーってあの短い間に起承転結があって、やっぱり短いお話なので引き込まれるのが最後の方になって一瞬で終わるってパターンが多いのですがこれは本当に最初からいきなり主人公の頭の中が見えちゃうような感じ。

この主人公はおばあちゃんの部屋に駆け込んで、おばあちゃんから聞く物語に現実逃避しちゃいますが・・・
このthe Department of Nothingという感覚、昔自分も「別に」「普通」「何でもいい」って連発してた時期になんとなくーく感じてた世界。

この本は3ヶ月もの間哲学とはという本を読んでいた間に、どうしても違う本が読みたくなって既にスタンバイしていたもので、いろんな人の本を読みたいけれどちょっと軽いお話が良いなぁと思っていたのでショートストーリーにしたのですが、自分の好きな話にいくつか出会えたのでいくつかここに書きとめておこうと思います。

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