Thursday 14 March 2013

Juliet,Naked

大好きなNick Hornbyの小説。
彼の小説は音楽とかミュージシャンとか、ちょっとオタクちっくに何かにとりつかれた人とかが出てきて、それでいて
そこまで現実離れしていないところが大好きなのです。
ま、よく考えてみると現実的ではないけど、なくもなさそう。という感じでしょうか。

伝説のアメリカ人シンガーソングライターTucker Croweを神様の如く崇拝するDuncunと15年間彼と付き合っているAnnieといのが主人公。
Nick Hornbyの小説によくでてくる、「悩める何もしない人」がTucker Crowe。
音楽活動を休止し、それからの消息も知られていないためネット上にいろんな噂や憶測がとびかって伝説化しているという彼。
そんなTucker Croweを崇拝する人たちが集うウェブサイトがきっかけでDuncunとAnnieの人生も思わぬ方向にというお話。
15年間人生を無駄にしたのか、それともパズルがカチっと合うようなそんな関係を築いていたのかいろんな想いが錯綜していきます・・・。
そしてTuckerとDuncanがAnnieを通して出会うシーンが強烈で、3人の人生がついに交差する瞬間にこの普通の自己紹介(笑)

"Hello" said Duncan.`Duncan Thomson`.
"Hello" said Tucker.`Tucker Crowe`.

Wikipediaの引用(の形式)が出てきたり、Webサイトのコメントの抜粋みたいなのが出てきたり、いろんなミュージシャンの名前がつらつら出てきたり、やっぱり楽しい彼の小説。
今の時代の人間関係についてちょっと考えさせられるところもありますが、最後までほんわかゆっくり前に向かう3人の将来は
どうなるんやろうなぁという温かい話です。

私自身、洋書を選ぶ際にどんな本が好きなのかまだまだわからず手探りで本を選んでいるので、もし同じように手探りで本を選んでらっしゃる方の参考に少しでもなれば良いなと思って今年は本のことももっと書いていこうと思います。
ま、それだけ読めたらの話ですが(笑)


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