Saturday, 23 March 2013

ONE DAY

David Nicholls著のONE DAYを読みました。
こちららは映画化もされたようで(私は映画をあんまり見ないので知らなかったのですが)日本語訳の本も出版されてるみたいです。

7月15日「St. Swithin's Day」のこの日に二人に起きた20年にも及ぶ物語。
この日本では馴染みのない「St. Swithin's Day」ですが、伝統的にこの7月15日の天気が雨なら以降40日間雨になり、晴れなら以降40日間晴れになると言われている日なのです。
↓のようなweather-rhyme(天気についての韻を踏んだ言い回し)もあるぐらい。

'St. Swithin's day if thou dost rain
For forty days it will remain
St. Swithin's day if thou be fair
For forty days 'twill rain nae mair.'

7月15日のことしかお話には出てこないので、1年後の話を読みながらその間の1年間何が起こったかがなんとなくわかっていくという構成で面白いです。


主人公EmmaとDexterのそれぞれ別々の人生を歩む二人がお互いに影響し合って成長して、失敗して、また振り出しに戻って
その都度お互いの存在をどこかで意識する強い絆。
二人の物語ですが、それぞれの人生のあらゆる局面で自分の人生は一体何なんだ、自分は何がしたいんだと必死に悩みもがく二人と、
その周りを取り巻く人たち。

最後は二人の始まりの日のことがまたでてきますが、これから先何が起こるかわからない若い二人の始まりと、それから先に起こった二人の話を思い起こしてなんともいえない胸がじーんとする感じになりました。

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