この本は2003年にGRANTA BEST OF YOUNG BRITISH NOVELISTS 2003などを受賞していて薦められて読み始めました。
お話は1980年代後半から20年にも及びます。
17歳でバングラデシュからロンドンへと移住したNazneen。
ロンドンに住むChanuの元に嫁いだNazneenと、バングラデシュで嫁いでいったNazneenの妹Hasina、Nazneenの家族や友人に起こる出来事が綴られます。
ロンドンで移民として暮らすバングラデシュの人たちの生活の様子と、バングラデシュで生活するHasinaのバングラデシュでの生活の様子が交互に書かれています。
ロンドンでの生活でも、バングラデシュの移民の人たちのコミュニティーでいろいろな縛りの中で生活することに暗鬱とするNazneen。
Nazneenの友人Raziaの家族を襲う悲しい出来事の数々。
ロンドンで生活する移民の悲しい現実を目の当たりにする夫Chanu。
最後には自分の意思で自分の未来を変えていくNazneen。
とても国際都市なロンドンですが、自分の住むロンドンの街角で今もきっと同じように移民してきた人たちに、それぞれのドラマがあるのだろうなとリアルに感じた本でした。
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