Thursday, 10 October 2013

The Remains of the Day

Kazuo Ishiguro(石黒一雄)著のThe Remains of the Dayを読みました。
ルーマニア人の義兄のパートナーにものすごーく薦められ、日本人なのにIshiguroさんの本を読んだことないのもなんだしと思い読んでみた次第。

石黒さんは長崎県出身の日系イギリス人作家で5歳の頃家族でイギリスに移住され、後にイギリス国籍を取得されているため、正式にはもうイギリス人になっておられます。

お話は、Darlington HouseでLoad Darlingtonに仕えた執事Stevensの目線で描かれています。
ストーリーはStevensが元同僚であり同じくDarlington Houseに仕えていたMiss Kentonからの手紙を受け取るところから始まります。
現在仕えているアメリカ人Mr Farraday氏に勧められ、車での旅へと繰り出すStevens。

道中に出会う人達との会話の中や、ところどころ昔の一番栄えていた頃のDarlington Houseでの出来事を思い出すStevens。
Miss Kentonとの意見の対立や、Stevensの父が同じくLoad Darlingtonに仕えていた頃の話、歴史上の偉大な人物を招いて行われた会合などの話に加え、少しずつ見えてくるStevensとMiss Kentonのお互いに対する思い。

最後に何年もの年月を経て再会を果たすStevensとMiss Kentonのシーンのなんとも言えない余韻と将来への希望が見えてまた是非ゆっくり読み返したい一冊です。
 


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